2013年9月10日PM7時04分更新

「体脂肪を測定する方法」生体インピーダンス法とはどういう測定方法か?


体脂肪

体脂肪を測定する方法

体脂肪を測定する生体インピーダンス法(Bioelectrical Impedance) インピーダンスとは「抵抗」という意味です。基本的には体に微弱な電流を流し抵抗値を測定し、あらかじめ用意してあるデータとの照らし合わせや計算式などで補正をします。主には体脂肪量や体脂肪率(除脂肪体重)を測定する為に用いられる方法です。市販されている体組成計のほとんどが生体インピーダンス法を採用しています。

生体インピーダンス

これは仕組みが簡単であること、その為に器具が大きくなりすぎないこと、痛みや不快感を感じさせないこと、測定に時間が掛からないことなどの利点がある為です。 脂肪は電気をほとんど通さないのに対し、水分や筋肉などは電気を通しやすい性質があります。この性質を利用して複数回電気を流すことによって測定を行っていきます。周波数の違う交流電流を流すと、周波数ごとに抵抗値が変わります。

電気の流れ方の特性

細胞の電気の流れ方

100kHzより高い周波数は細胞膜を通過しますが、50khzより低い周波数は細胞膜外を通過します。この特性により細胞内部の組成と細胞外部の組成を測定するができます。基本的には抵抗が高ければ脂肪が多いということですし、抵抗が低ければ脂肪が少ないということになります。電気の流し方や方法に関しては体組成計メーカーによって若干の違いはありますが、基本的な仕組みは同じです。

基礎データの存在

生体インピーダンス法での体脂肪測定は、より精度の高い測定法を用いてあらかじめ集められたデータが基礎になります。体組成計メーカーのタニタでは二重エネルギーX線吸収法(DXA法)を用いて基礎データを収集しているとのことです。(DXA法とは波長の異なるX線を照射し透過率の違いから組成を測定する精度の高い方法です)

基礎データ

また、生体インピーダンス法での基礎データもあらかじめ収集されており、生体インピーダンス法の値からより精度の高い測定法を用いて集められたデータとの照らし合わせができるように計算式が組まれています。

正しい測定結果を得るために

生体インピーダンス法の測定は基礎データを元にした推測測定であるとも言えますので、体組成計で測定を行う際は年齢・性別・身長など設定が必要なデータは正確に入力する必要があります。それらの情報が間違っていると、測定結果に不備が出る可能性があります。

電気を流す関係上、電極に触れる部位は素肌である必要があります。タニタではなるべく全身裸で測定する事を推奨しています。服を着ていると予期しない抵抗が生まれてしまうためです。食事前、入浴前の測定が推奨されていますが、これらの事は体内水分の変化が大きくなるため測定に誤差が出やすくなります。 また、激しい運動時、二日酔い、下痢発熱時などの場合、妊娠中の方や人工透析患者に関しても正しい測定が困難になる可能性があります。

とても便利な体組成計。ダイエットや体調管理、健康管理に役立てましょう。