2013年9月10日PM7時04分更新

高血圧とインスリンの関係性


たいとる

インスリンの分泌と高血圧は密接に関係しています。糖尿病と同時に高血圧を併発する理由を説明したいと思います。

高血圧の理由の一つは体液量の増加

高血圧の90%は本態性高血圧と言われています。加齢、遺伝、ストレス、生活習慣等複数の要素が絡んでいます。明らかな原因疾患があって高血圧を誘発している場合(高血圧の原因が特定出来る場合)は二次性高血圧と言います。

単純な事ですが、体液量が増えると血圧は高まります。ホースに大量の水を流すのと同じ事です。(水量が少なくても細いホースの場合圧力は高まりますので高血圧の原因になります)体液の量は、ナトリウム(塩分)の量が密接に関係しています。食事からの塩の摂取量、尿の生成時のナトリウムイオンの再吸収量などが体液量の変動に影響を与えます。ナトリウムの再吸収は体液を増やす傾向になります。体は血圧の維持よりもより生命維持に重要な電解質のバランス維持を優先します。

インスリンの分泌が体液量を変化させる

インスリンが分泌されると交感神経が刺激され、尿の生成時のナトリウムイオンの再吸収を増大させます。つまり塩をなるべく排出しないようになるのです。結果的に前述したように、体液量が増える事になります。インスリンが分泌されると連鎖するように高血圧になるのはこの様な作用機序があるためです。

ナトリウム再吸収

インスリン抵抗性が発現していると、インスリンの血中濃度は高い状態となります。その為に尿でのナトリウムイオンの再吸収がどんどん進みます。インスリン抵抗性が原因の糖尿病に多尿や喉が乾く(多飲)症状があるのは、インスリンの分泌によって体内のナトリウムバランスが高くなり、体液量の変化に体が状態になることが仕組みが関係しています。塩分の高い食事をすると喉が乾くのと同じことが、食事由来に依らず体の中で起きてしまうのです。

炭水化物摂取量のコントロール

インスリンの分泌が穏やかになると、尿でのナトリウムイオンの再吸収も穏やかになります。インスリン分泌は血糖の上昇において行われますので、血糖値の上昇をなるべくおこさないようにすることが高血圧抑制につながります。

炭水化物コントロール

血糖は食事由来であれば糖質(炭水化物)によって上昇しますので、炭水化物の摂取量コントロールは高血圧改善に効果があると言えます。インスリン抵抗性を発現している場合、糖質制限食や低GI食は高血圧の改善に有効性が高いものと思われます。

作用機序を知っていると血糖値のコントロールが血圧のコントロールにつながることが理解できるかと思います。