2013年7月28日AM11時21分更新

【健康診断】尿酸値が高いとどんなリスクがあるか?


尿酸値

血液検査での尿酸値の通常範囲は男性3.4~7.6mg/dL、女性2.8~5.7mg/dLと言われています。尿酸は抗酸化物質として体内で重要な役割を果たしますが、血中濃度が上昇すると様々な病気リスクが高まります。生活習慣において上昇する場合が多いことが知られています。血中濃度が7.0mg/dLを越えると高尿酸血症とされ、痛風や尿管結石などのリスクを高めます

尿酸値が高まる原因

尿酸はプリン体の代謝においての最終的生産物です。尿酸値が高くなるのはプリン体の産生が多くなっているか尿からの排泄が少なくなっていることが原因と考えられます。

前者では肥満や飲酒やプリン体を多く含む食品の多食等が挙げられます。アルコールは肝臓でのプリン体生産を促進させる場合があります。食品ではレバー(380mg/100g)などの肉類、煮干し(750mg/100g))などの魚類、大豆なども高いプリン体の含有があります。酒類として一番プリン体が多いビールでも100g中15mgくらいでそれほど高い訳ではあいませんが、アルコールが尿酸値の上昇に強く関係しているので注意が必要です。

後者では腎不全や一型糖尿病などが原因となります。尿酸排出は腎臓にて行われますが、腎臓の機能が低下すると尿酸をうまく排出することができなくなります。腎機能低下にもアルコール、肥満、糖尿病などが関係する為様々な要因から尿酸値が高まる事が知られています。この様に生活習慣病としての側面があり誰でも高尿酸血症になり得ます。

また水分不足や高強度の運動、ストレスなどでも尿酸値が高くなる場合があります。

尿酸値の対策

肥満であるならその解消がもっとも尿酸値低下に効果があるとされています。またアルコールの制限も抑制に効果があります。プリン体の摂取は減らしすぎると弊害もあるため、プリン体含有の多い食品をなるべく避けるか、少なめにする事で尿酸生産の抑制に期待が持てます。野菜や豆類からのプリン体は尿酸値リスクを高めないとされています。

果糖の摂取も尿酸値を高めます。果物からの果糖であれば常識的な量であればほとんど問題になりませんが、工業的に作られる果糖ブドウ糖液糖を多く含む清涼飲料の多飲は肥満の元でもあり、尿酸値も上昇させます。

高尿酸血症がもたらす病気

痛風

痛風

尿酸は水に解けにくい性質があります。その為量が増えると、結晶ができます。温度の低いところでの結晶化が顕著で、足などに好発します。結晶化した尿酸は関節内包などに張り付きます。この状態は体にとっては異常で結晶は排斥対象となるため、好中球という免疫が結晶を取り除く活動を行います。好中球の活動は血管などにも炎症によるダメージを与えることになります。その為周辺神経にも影響がでてしまい強い痛みが発生するようになります。ただし尿酸値が高いからといって必ず痛風になるわけでもなく、尿酸値が低くても痛風発作が起こる場合があり、メカニズムは完全に解明されていません。しかし高尿酸血症が引き金となっているのはほぼ間違いないとされています。

尿路結石

尿路結石

高尿酸血症が長く続くと、尿酸を含めた水に解けにくい物質が尿路に結晶化して析出し、結石の元になります。 尿路結石は痛風罹患者の3割程度にみられますが、痛風も尿路結石が先になる場合も多いと言われています。高尿酸血症が原因となる尿路結石のうち、純粋に尿酸が結石するのは3割程度で、多くはシュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム、尿酸結石との混合結石になる場合が多いと言われています。

高尿酸血症がもたらす病気は強い痛みを伴うものが多いため、日常生活に支障をきたします。尿酸値は生活習慣でコントロールできる側面がありますので、節制を心がけて過ごすのがいいでしょう。