2013年8月04日AM11時56分更新

いびきの原因と解消方法


いびきの原因と解消

いびきは喉や鼻周辺の構造や状態から上気道(鼻、鼻腔、鼻咽腔、咽頭、喉頭を含めた喉の入り口の総称)が狭くなったり、ふさがることで音がでる症状です。 年齢・性別に関係なくいびきは現れます。赤ちゃんでもいびきをかきます。いびきの原因はさまざまですが、原因を知ることで解消につなげられる場合もあります。以下にいびきの原因と治療解消方法をまとめてみました。

扁桃が原因

扁桃の場所

口を開けたとき喉の入り口の両側に見えるのが、口蓋扁桃です。扁桃の中で唯一視認できます。その他にも舌の根元に舌扁桃、口蓋の裏側、鼻腔の奥(鼻咽頭腔)にある咽頭扁桃(アデノイド)、咽頭扁桃の近くにある耳管(耳からの管)の周辺に耳管扁桃があります。肥大化すればすべての扁桃がいびきの原因になりますが、主には口蓋扁桃と咽頭扁桃が原因となることが多いです。

元々扁桃が大きい

        扁桃が大きいと相対的に空気の通り道が狭くなります。結果的に上気道がふさがる形になりいびきがでる場合。

一時的に肥大

      扁桃は免疫器官の為、風邪を引いたりすると肥大化します。肥大化した扁桃が上気道をふさいでしまう場合。

扁桃が原因の場合はだいたいこの2点が原因となります。独立した理由ではなく他の理由と複合している場合もあります。肥大化した扁桃の切除でいびきが解消される場合も多いですが、扁桃は重要な免疫器官の為、たやすく切除していいものではなく、切除のメリットとデメリットについてしっかり医師と相談する必要があります。

肥満が原因

肥満の場合、上気道周辺の脂肪肥大につながります。その為相対的に上気道がせまくなりいびきの原因となります。肥満はいびきだけではなく、睡眠時無呼吸症候群という上気道が完全にふさがるとことで呼吸が止まってしまう症状の原因ともなります。動脈硬化、高血圧、虚血性心疾患、脳血管障害を誘発する症状の為、この症状が出た場合は早期の治療が必要です。

肥満が原因のいびきも含めこの症状の治療は、肥満の解消、すなわち痩せることがもっとも有効ですが、睡眠時に能動的に空気を送り込む呼吸器(CPAP)を使う治療(重度の場合)やスリープスプリント(マウスピース)を用いる治療法(比較的軽度の場合)があります。

アレルギーや蓄膿症(副鼻腔炎)など上気道周辺の病気・症状が原因

花粉症などのアレルギーで上気道周辺組織が炎症を起こし肥大化(扁桃肥大化もありうる)したり、アレルギーでの鼻水や分泌物の多寡(粘膜など)が原因で上気道がせまくなるなどの場合、蓄膿症(副鼻腔炎)などの病気で上気道がふさがる事が原因でいびきが出る場合があります。

これらが原因の場合は症状の治療がいびきの解消になりますが、アレルギーなどは簡単に治療できるものではないので、いびき解消としては難治的になる場合もあります。

いびきの原因

構造が原因

顎が小さい、口蓋垂(のどちんこ)が大きいもしくは長い、軟口蓋が大きい場合や舌が大きく柔らかい場合(いずれも喉をふさぎやすくなる)など先天的な構造が原因となる場合があります。これらのことが原因でのいびきを解消するには整形手術が必要になる場合もあります。

肥満ではない場合は枕の高さを変えたり、マウスピースを使うなどで解消できる場合もありますが、いずれも根本的な解消に至ることはありません。

飲酒・睡眠薬・疲労が原因

アルコールは筋肉を弛緩させるため、舌や軟口蓋がのどに落ち込みやすくなります。また睡眠薬などでも同じような理由でいびきの原因になります。いびきが気になるなら、就寝前に飲酒をさけるのがもっとも有効です。飲酒は他にいびきの原因がある場合、それを助長することになります。疲れている場合も筋肉が弛緩してしまうのでいびきをかきやすくなります。

睡眠薬についてもできるだけ頼らなくする必要がありますが、睡眠障害などで必要な場合は医師に相談し服用方法や薬の種類を検討するのがよいでしょう。

いびきの放置は禁物

いびきは単独の原因ではなく複合的な原因の場合もあります。昔、いびきをかくのは熟睡している証拠などと言われたこともありますが、まったくの誤解で、通常いびきをかくとよく眠れていない場合がほとんどです。これは日中の眠気の原因になります。就労中の居眠りは社会通念的に著しく評価を下げるばかりか、仕事の種類によっては生命に重大な危険(運転等の従事、危険機器の操作など)をおよぼすことにもなりかねません。

いびきは脳疾患等の重大な病気の兆候の場合があります。発見が遅れると脳梗塞などで死亡に至る場合もあります。またもちろんのこと、いびき音により他の人の安眠を妨げることになります。

もしいびきを指摘されたなら、医師に相談し治療を試みる必要があります。もし一人暮らしなどで、いびきに気がつく同居者がいない場合は、就寝時に録音をすることで状態を知ることができます。スマートフォン向けのアプリ等でも就寝時のいびき音を録音する目的のものがあります。いびきは健康のバロメーターでもありますので、軽んじることのないようにするのがよいでしょう。