2013年8月27日PM3時48分更新

知っておこう!口臭の原因について


口臭

気になる口臭。指摘されて気落ちする前に原因を知ってなるべく対策ができるようにしましょう。口臭の原因は大きく分けて二つ。生理的な口臭か病的な口臭に分かれます。口臭の8割程度は生理的口臭と言われています。

生理的口臭

病的ではなく、どちらかというと原因の取り除きが楽な口臭です。対策がしやすく、解消しやすいとされています。

膿栓

口蓋扁桃で見られる膿栓が口臭の原因になっている場合が多いです。口蓋扁桃は免疫器官で体内に入ってこようとする細菌・ウイルスを排斥します。その為そういった細菌やウイルスの死骸、それらと戦った白血球などの抗体の残骸や食べ物の残りなどが、口蓋扁桃の表面の凹みにたまり少し弾力のある乳白色の塊(大体直径は2~3mmくらい)を形成します。

この膿栓は潰すと下水やドブのような非常に不快な匂いがでます。この匂いが口臭の原因となります。ある程度大きくならないと自覚症状(なにか喉に付着しているような感覚)がないため気がつきにくい場合があります。膿栓は口を広げてみると視認できる場合もあります。膿栓が口臭の原因の場合は取り除くことで解消されます。くしゃみや咳などで偶然とれる場合もありますが、自分でとるのは周辺組織を傷つける可能性がありますので、医師に取り除いてもらうのが安全です。

乾燥

口の中は絶えず唾液で潤っている状態ですが、ストレスや緊張を感じたり、水分補給を怠ったりすると、唾液の分泌が少なくなり口の中が乾きます。唾液は細菌の繁殖を防いでいるという免疫的な役割もある為、唾液が足りなくなると、口の中は細菌の増殖します。細菌によっては増殖で匂いを放つ種類もあり、口が乾くと口臭がするのはその為です。この場合はストレスや緊張からの解放も重要ですが、単純に水を飲んだり、うがいをする、ガムを噛んで唾液の分泌を促すなどをすることで即効性のある対策になります。

食べ物・嗜好品(アルコール・タバコ)

にんにく・ニラ・ネギなどの匂いの強いもの、アルコールやタバコなどは口臭の原因となります。にんにくやアルコールの匂いは体内にも取り込まれる為、体臭としても感じます。その為口腔内の清掃や清涼剤などで口臭を抑えることができても、体臭として匂いが残る場合があります。一定時間経過しなければ、体内に取り込まれた匂いの元は分解されません。摂取を避けるか、摂取するにしても少量にするなどで食べ物・嗜好品由来の口臭を緩和することができます。

舌苔

舌に細菌・ウイルスや食べ物の残り、粘膜の残骸などがこびりつくのが舌苔です。舌の表面は溝状になっている為に舌苔がつきやすい状態です。膿栓とおなじようなものなので、口臭の原因になります。舌苔の除去で口臭は収まりますが、舌苔はストレス・免疫低下・消化器官の病気などの理由から付く場合もあり、あまり多い舌苔は一度医師の診断を仰いだ方がいい場合もあります。

病的な口臭

原因の取り除きには病気の治癒が必要となる口臭です。口臭が重篤な状態を示す場合もあり、注意が必要です。

虫歯や歯周病

虫歯や歯周病は口腔内の細菌感染で、細菌の増殖から匂いがでる場合があります。歯周病は生理的口臭以外ではもっとも多い口臭原因と言われています。これらが理由の口臭の場合は症状の根治が必要です。特に虫歯が原因で口臭が出る場合は虫歯の進行が相当に進んでいる可能性があります。また歯周病でも細菌感染が深部に到達すると内部で細菌が繁殖し、腫瘍などの原因にもなります。虫歯や歯周病は自分で直すことはできないので、医師による治療を行いましょう。

糖尿病・胃潰瘍・腎臓病・肝臓病

病気理由で口臭がでる場合があります。多いのは糖尿病。糖尿病ではケトン体という脂肪由来のエネルギー生産が増えます。このケトンは匂いがあり、一般的にはすえた匂いとかあますっぱい匂いと言われ、それらはケトン臭と総称されています。このケトン臭が口臭の原因になります。ケトン臭は体臭として感じられる場合もあります。

肝臓や腎臓の病気のときにはアンモニアのような口臭が出る場合があります。これは肝機能低下・腎機能低下でアンモニアがうまく処理できなくなっている為です。アンモニア臭の口臭が出る場合、かなり病状は進行している場合が多く、治療には緊急を要します。

そのほか消化器系の病気(胃潰瘍等)、循環器系の病気(慢性鼻炎、蓄膿症、慢性気管支炎)などが口臭の原因となります。これらが原因の場合、生理的口臭とは違う匂いの口臭である場合が多いとされています。その為、口臭がある場合(生理的な理由と推察できても)は、医師の診断を仰いだほうがよいといわれています。

通常では食べ物と嗜好品の摂取、口腔内のケア(うがい・歯磨き・膿栓除去・舌苔除去)に気をつけることでほとんどの場合、口臭は緩和できるか解消できます。口臭の存在は精神的な負担にもなるため、口臭を指摘されたり、自分で感じたりした場合はなるべくはやく解消行動をとることが望ましいでしょう。