2013年11月15日PM8時28分更新

防雪柵の機能と吹き溜まりの怖さ


防風柵

防風柵で吹き溜まりを防止する

寒い地域の雪は非常に細かい結晶となります。その為少しの風でも舞い上がります。そのせいで大した風速でもないのに地吹雪が発生することが多いのです。

防雪柵が設置されている道路

防雪柵が設置されている道路

地吹雪が発生すると風の強弱や方向、地形の条件、雪の重さなどで道路上に吹き溜まりが出来上がってしまうことも多いのです。防風柵が防止するのはこの「吹き溜まり」なのです。

厳冬期の吹き溜まりの怖さ

吹き溜まりが小さければ通行は可能かもしれませんが、数十センチの高さ以上になると通行が困難または不能になります。強行すると車がはまって動かなくなる可能性もありその場合は救助を要請しないと手も足も出ない場合もあります。

見通しがよく風が抜ける土地では防雪柵が必要

見通しがよく風が抜ける土地では防雪柵が必要

吹雪によって視界が利かず見通しの悪い場合は吹き溜まりに車が衝突し、横転や転落の危険性すら存在します。厳冬期に民家が少ない地域で立ち往生すると生命の危険が高まります。

現実として北海道では道路に吹き溜まりが出来てしまったためにそれ以上進むことが出来ず、身動きが取れなくなり、立ち往生して、車を降りたりして凍死してしまうという痛ましい事故が毎年のように起きています。いわゆる遭難です。

道路上で遭難というと違和感があるかもしれませんが、寒冷地では現実的にあり得る事例なのです。

防雪柵の目的は「そらす」こと

基本的に防雪柵で吹き溜まりが出来なくなるわけではありません。防風柵があっても吹き溜まりはできます。それでは意味がないのではないかとお思いになるかもしれませんが、重要なのは道路上に作らせないことなのです。

防雪柵は道路上に雪が溜まらないように風の向きを変え、道路以外の場所に吹き溜まるようにするのが役目なのです。つまり吹き溜まりを「そらす」のです。

さまざまな種類が存在する防雪柵

防雪柵は風の向きを変えたり指向性を持たせたりすることで道路上に吹き溜まりを作らせない装置ですが、風の向きや強さ、目的とする道路の大きさなどの条件で設置場所や形状にさまざま種類があります。

羽根の角度を可変できる柵

羽根の角度を可変できる柵

峠道などでは下からの風で吹き溜まりを防止する為、ほとんど寝ているような防風柵があります。これは下からの風をちょうどネズミ返しのようにそらすことで斜面に雪を戻し、道路に侵入する雪を防ぐのです。

またやたらと道路から離されて設置されている防雪柵があります。これは道路と柵の間に広い間隔に十分に吹き溜まりが出来るようにし、道路に雪が侵入しにくくします。吹き溜まり自体もさらなる吹き溜まりを防止することになる為、とても効率の良い方法だといえます。

まとめ

防雪柵がうまく機能していると吹き溜まりが軽減されたり、出来ていなかったりしますが、過信せず道路状況をしっかり確認しながら運転するのが基本です。雪が多くなったり風が強い場合は防雪柵でも吹き溜まりを防ぎきれない場合もあります。

天気予報の確認は必須ですが、万一雪に行く手を阻まれた時の対策として防寒着やスコップ・ショベル、携帯食料、ライトや非常灯、牽引ロープを車に積んでおくのがいいでしょう。備えあれば患いなしですね。