タグ別アーカイブ: 頭痛

2013年12月17日PM5時13分更新

痛いのとんでけ!頭痛薬が痛みを抑える仕組み


頭痛薬が痛みを抑える仕組み

頭痛で悩まされる人が多い中、頭痛薬がどうして痛みを抑えるか不思議に思う人もいるのではないでしょうか?今回の記事では日本で一般に買える頭痛薬のバファリンを例にあげて、頭痛薬どうやって痛みを抑えるのかをまとめてみたいと思います。

ヤナギの薬効から発見された頭痛薬

バファリンの主成分はアセチルサリチル酸という成分です。このアセチルサリチル酸は商標でアスピリンという名前の薬で販売されており世界的に有名な薬です。アスピリンという名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?アセチルサリチル酸は初めて人工的に合成された薬とされています。

ヤナギには消炎・鎮痛作用があることが古くから知られていました。アセチルサリチル酸はサリチル酸という形でヤナギから抽出された成分です。しかしサリチル酸は大変胃に負担を掛けます。アセチル酸は大変強い酸性を持ち、胃や腸に穿孔を開けてしまうほど強い副作用がありました。そこで酸性を弱める為にアセチル化という化学変化行程を経て生み出されたのがアセチルサリチル酸なのです。アセチル化されてもサリチル酸は胃や腸に負担が比較的強いとされています。

アセチルサリチル酸が頭痛に効く作用機序

頭痛薬が痛みを抑える機序

頭痛薬が痛みを抑える機序

アセチルサリチル酸はプロスタグランジンの生成を抑制し痛みを緩和します。組織が損傷すると細胞膜に含まれる「リン脂質」が「アラキドン酸」という物質変化します。アラキドン酸は「シクロオキシゲナーゼ」という酵素の助けを借りて「プロスタグランジン」へと変化します。

このプロスタグランジンの生成が引き金となり血小板の凝集がはじまり組織が炎症するため痛みが発生します。アセチルサリチル酸は「シクロオキシゲナーゼ」の働きを弱めます。そうすると「プロスタグランジン」の生成が抑制されるので炎症が起きにくくなります。

またプロスタグランジンは別に「ブラジキニン」という痛みを感じさせる体内の成分の作用を強めます。ブラジキニンもプロスタグランジンの生成を強める作用がありお互いに連鎖している関係があります。プロスタグランジンの生成を抑えるとこの連鎖を鎮めていくことができ、痛みを抑えることに繋がります。

基本的にロキソニンに含まれるロキソプロフェンやイブに含まれるイブプロフェンなども「シクロオキシゲナーゼ」の働きを弱めプロスタグランジンの生成を抑えることで効果を発揮します。市販されるほとんどの頭痛薬はシクロオキシゲナーゼ抑制による消炎・鎮痛作用が主な効き目になります。

頭痛の種類によっては効かない場合もある

頭痛もさまざま種類がありますが、根本的には頭部組織や血中内での炎症が原因となって痛みが起こるとされています。その為、炎症が治まれば痛みが消える可能性があります。アセチルサリチル酸は炎症の原因となる物質生成を抑制することで痛みを抑えるため、炎症が原因となっている頭痛には効き目があるものとされています。

しかし、頭痛は未解明な点が多く、炎症が起こる機序や、神経伝達物質の働きや脳の機能など多数の原因があるとされ、頭痛の種類によってはアセチルサリチル酸等のシクロオキシゲナーゼに作用する薬は効かない場合もあります。片頭痛(偏頭痛)は通常の頭痛と痛みの発現機序が異なると言われ、アセチルサリチル酸は効きにくいと言われています。

まとめ

頭痛はとても辛いもので頭痛薬が手放せない人も多いようです。しかし薬にはさまざまな種類がありどれを選んでいいかわからない場合も多いのではないでしょうか?前述したとおり頭痛の種類によって効く薬も変わる為、やみくもに薬を使用しても意味がない場合があります。出来るだけ病院で診察してもらい適切な診断を受けた上で薬を使用するといいでしょう。頭痛薬は市販のものを多く手に入りやすいですが、胃に負担をかけやすいことやオーバードーズになりやすいなど注意が必要です。薬には禁忌が存在しますから、用法用量をしっかり守ってください。