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2013年7月19日AM9時24分更新

超軽量OSのススメ~全容量100MB程度のPuppyLinux~


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Puppyはパピーと読みます。軽量OSとして定評があります。OSの容量がなんと100MB程度というディストリビューションです。Linuxを使ったことの無い人でも、おそらくあまり苦労せず日本語環境状態で入手できる最軽量linuxではないでしょうか?有志の方がPuppyLinuxの日本語化を行ってくれています。現状ではこの日本語化PuppyLinuxをインストールするのが一番簡単です。インストールの方法などは下記ページを参照していただくのが一番いいでしょう。

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パピーリナックス日本語版 http://openlab.jp/puppylinux/

クラウドサービスが増え、既に常識になっている昨今では、作業の場もクラウドサービスに移行している人も多いのではないでしょうか?記事作成などは既にスタンドアローンなPCで行うより、クラウドサービスを使用するほうが利便性が高いといえます。その為、軽作業に用途が限定されるならPuppyLinuxはかなり有用なディストリビューションといえます。僕のパソコンの主な用途は記事作成・ブログ更新です。この用途だとネットに繋がってくれて、ブラウザが使え、また簡単な画像加工(リサイズやトリミングなど)もできる事が条件となりますが、PuppyLinuxはこれらの条件を満たしてくれると思います。

PuppyLinuxの魅力

古いパソコンでも十分に動く

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私は7年前に発売されたHPのCompaq6710bというノートPCでPuppyLinuxを使用しています。(Celeron540 1MB L2キャッシュ、1.86 GHz、533MHz FSB、メモリ1GB、HDD80GB)非常に古いパソコンと言わざるを得ませんが、この環境でもPuppyLinuxは軽快に動いてくれます。19000円で中古で購入しましたが、中古の安価なノートパソコンで作業環境をそろえられるのは魅力です。最低動作環境はCPU: Pentium 166MMX, RAM: 128MB, CDROM: 20倍速以上とされています。このスペックだとおそらく10年以上前のPCになるでしょう。最低動作環境でどこまで軽快に動いてくれるかはわかりませんが、パピーリナックス日本語版の動作実績のページにユーザーの動作環境が掲示されていますので参考にするといいかもしれません。

小さい容量を生かしたメモリロードで軽快動作

メモリ

PuppyLinuxはバージョンにもよりますが100MB~150MB位です。昨今のOSがGB単位になることを考えたら、相当小さいOSということが分かります。この小ささを生かして、PuppyLinuxはOS全体がメモリにロードされます。そのため一度起動してしまえば、(もちろんハードの性能は関係するが)かなり速い動作となっています。私はCeleron540(1MB L2キャッシュ、1.86 GHz、533MHz FSB)メモリ1GBのノートPCでPuppyLinuxを使っていますが、驚くほど動作が軽快です。アプリケーションの起動にまったくタイムラグがなく、クリックした瞬間に起動するようなイメージで、これはなかなか他のOSでは味わえない感覚だと思います。

最低限のアプリケーションが用意されている

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有志の方が頒布している日本語PuppyLinuxには多数のアプリケーションが最初からインストールされています。その為、この手の軽量ディストリビューションにありがちな、自分で環境構築を一からやらないといけないということはありません。おそらく通常使用では初期状態でも十分に使えると思います。初期状態ではSeamonkeyというインターネット統合アプリケーションがインストールされている状態です。SeamonkeyはMozilla Suiteを引き継いで開発されているブラウザ、メーラー、IRCクライアント、HTML編集ツール等で構成されているアプリケーション群です。ブラウザはタブブラウザで他のブラウザと遜色はありません。ネット閲覧はもちろんgoogledrive等のクラウドサービスの使用も問題ありません。その他にも、画像編集ソフト、ベクタードローツール(inkscapeの軽量版)など多くのアプリケーションが導入されています。

USBメモリにインストールできる

USB

USBメモリにインストールできるのです。USBブートが出来る事が条件とはなりますが出先の環境でもPuppyを使用する事が可能です。OSの設定や個人設定などはUSBメモリ内の専用のファイルに残りますので、カスタマイズ情報やインストールしたソフトもしっかり保持されます。通常USBメモリからの起動はハードディスクからの起動より遅くなります。これはUSBメモリの読み出し書き出しがハードディスクより遅い事が原因ですが、PuppyLinuxの場合も例外ではありません。しかしPuppyLinuxは何しろ総容量が軽いので、絶対的な読み込み時間が少なくて済みます。ですので苦痛になるレベルで起動が遅い状態になる可能性は低いと思います。

セットアップの容易さ

設定

私はネット環境をWimaxにしていてAtermWR3500Rを使用していますが、USB有線で接続した場合なんなの問題もなく認識してくれました。ものの数秒でネットに接続することが出来ました。無線接続(無線LANアダプタを用いての接続)もできています。日本語版の翻訳が丁寧でとてもわかりやすく、ダイアログも親切でしたので設定に迷うことはありませんでした。またもし迷ってもフォーラムで解決方法を検索したり、質問したりもできます。周辺機器のドライバ関係はどのLinuxディストリビューションでも問題になることがありますが、一般的な機器であればなんらかの解決方法が存在する可能性が高いです。

デメリット

もちろんデメリットも存在しています。

相対的に情報が少ない

シェア

Linuxのシェアは3%程度です。またこの少ないシェアのなかで各デスィストリビューションのシェアが存在しますので、実質PuppyLinuxのシェアはかなり低いでしょう。使用している人数が少ないために情報が少ないと言わざるを得ません。フォーラムに頼る以外情報を得ることは難しいかもしれません。windowsのように膨大な情報がある訳ではないので、経験や知識で自分で解決しなければならない場面もでてくるかもしれません。

他にもいくつかのデメリットはあるかもしれません。しかし非常に有用なディストリビューションだと言えます。用途に合致しそうなら一度試してみることをおすすめします。